最近、政治かもメディアもとかく官僚や国家公務員の皆さんを悪者にしたがっているように見えます。(最初にはっきり言っておきますが、私は官僚の見方ではありません。)
民主党は「官僚と戦う党」というようなイメージを抱かせようとしているように見えます。
ところで、官僚を含め、国家公務員の皆さんは本当に「悪」なのでしょうか?
私が思うに、基本的に国家公務員の皆さんは少なからず「我が国のために奉仕しよう」という心を持っていると思います。
昔から、「官僚を含め、公務員の給料が高すぎる」、「待遇が良すぎる」、なんていう議論がよくされていますが、特に官僚の皆さんに対する待遇を普通の人と比べること自体おかしいのではないでしょうか?
だいたい、有名大学を卒業して、難関の国家T種の試験に合格した人達を、国が雇う時に、普通の待遇で雇えると考えること事態が間違いだと思います。
待遇を悪くすればするほど、官僚になろうとする優秀な人が減ります。なにしろ、みなさん基本的に優秀ですから、他の普通の人達を尻目に、有名企業にも入社できてしまうでしょうから。
そうすると、結局我が国の中枢にいる人達のレベルが下がってしまいますから、今よりもっとひどい政策が実施されるようになるのではないでしょうか?
天下りをさせないということで、天下りをどんどん無くす方向で議論が進んでいます。天下りには確かに悪い面もたくさんあるでしょうし、無くすなら無くすで良いと思います。
でも、特に官僚のみなさんは、完全なピラミッド型の組織にいるわけで、もし天下りが無くなれば、競争に勝ち残った人以外の人は、定年前に退職し、しかも無職になってしまいます。いくら優秀な人でも、50歳前後のおじさんやおばさんを高待遇で入れてくれる企業はそうそうないでしょ?
公務員なのに、定年までの勤務も保証されない。給料も一般企業に比べて、同じような能力を持った人と比べれば安い。こんな状態では、優秀な人は公務員になりたがりませんよね。
政治家も、アホの一つ覚えで、天下り禁止とか言っている暇があったら、公務員の人事制度について真面目に考えたほうがよいのではないでしょうか?入省者を減らして、出世は保証しないけど、定年までの勤務は保証する、とか。
メディアも税金のようにお金を徴収して成り立っているNHKの職員の給与が高すぎる、待遇が良すぎる、なんて全く言わないですよね。なぜ、官僚とか国家公務員は叩くのでしょうか?
公務員の皆さんには、「公僕」だと思って働いてもらわないと困りますが、いっぽうで、我々も「公務員の皆さんは我が国の国民のために働いてくださっている。」と少しは感謝の気持ちを持ったほうが良いのではないかと思います。
皆さんは官僚に対する待遇をどうするべきだと思いますか?